新聞コラムのまとめサイト

全国紙・ブロック紙・地方紙からおすすめコラムを毎日いくつか取り上げていきます

6月20日のおすすめコラム。全国の新聞各紙から厳選。

本日のおすすめコラムを全国の新聞各紙から選びました。教科書を塗り替える発見「チバニアン」。スーザン・アンソニーと河井案里容疑者の信念を考える。「宇宙人と遭遇したら、どうするか」の国際的な取り決めがあること知っていましたか?宇宙人に勝手に返信してはいけません。遠藤周作さんは途中から「善と悪は別々のものではない。二分できない」と思うようなったそうです。

 

 

チバニアン (6/20 宮崎日日新聞)

教科書を塗り替える - Miyanichi e-press

歴史的な発見や科学上の発明があると、よく「教科書を塗り替えるような...」がつく。実際に変わったのか気にしないままが多い。が、この発見は教科書を塗り替えるのは確かだ。

「チバニアン」。2020年1月に国際地質科学連合が、千葉県市原市にある地層を「国際標準模式地」に認定。77万~12万6千年前を「チバニアン」と正式に命名。ラテン語で「千葉時代」を意味する。

地球では、方位磁石の指すN極が北とは向きが逆になる「地磁気の逆転」と呼ぶ現象がたびたび起きる。最後に起きたのは約77万年前で、そこから12万6千年前までの時代の名前がまだ定まっていなかった。そんなところ、この千葉にある地層をみると、この時代に地球のN極とS極が入れ替わったことが分かった。

地質年代に日本に関係する名が付いたのは初めてだ。中学1年理科の教科書、出版社5社のほとんどが掲載した。一方、新型コロナウイルスの大流行は確実に教科書の記述に付け加えられるはずだが「すぐに人々は明るさを取り戻した」と付記されることを望みたい。

地球史の地質時代名に「チバニアン」 国際学会が決定 :日本経済新聞


スーザン・アンソニーと河井案里容疑者の信念 (6/20 静岡新聞)

2020年6月20日【大自在】|静岡新聞アットエス

ことし成立100年の節目を迎えた「アンソニー修正」。女性の参政権を認めた米国の憲法修正条項をこう呼ぶ。女性参政権運動を主導したスーザン・アンソニー(1820~1906年)にちなんでいる。奴隷解放運動に参加して南北戦争では北軍を強く支持した。しかし、戦後に選挙権は黒人に与えられることになったが、女性参政権はまだ認められなかった。平等への第一歩との評価もあったが、アンソニーは批判。

彼女には逮捕歴がある。1872年の大統領選で法律に反して投票して、有罪判決を受けた。だがこの裁判によって、運動は新たな注目を集める。亡くなってから14年、遺志は実現した。(→いいね!)

時は流れ、日本では河井案里が夫とともに逮捕された。アンソニーは裁判で罰金100ドルが科せられたが、支払いを拒否した。信念に基づく行為だったからだ。一方、容疑者夫妻も違法性の認識を否定しているという。信念に基づく行為だったと、どこまで言い張れるだろう。

 

「宇宙人と遭遇したら、どうするか」の国際的な取り決め (6/20 長野日報)

2020年6月20日付 – Nagano Nippo Web

「もし宇宙人と遭遇したら、どうするか」。じつは宇宙からの「信号」を受信した場合の国際的な取り決めがあり、宇宙人がいる兆候(信号)をつかんだとき、「勝手に返事をしてはいけない」。

「宇宙人の探し方 地球外知的生命探査の科学とロマン」(鳴沢真也 著)によると、国際宇宙航行アカデミーが1989年に採択した「地球外知的生命からの信号の発見に関する議定書」に、地球外知的生命探査に成功した場合の検証から公表までの手順、返信の制限などが定められている。

最近、米国防総省公開の映像をめぐり、UFO(未確認飛行物体)の存在が話題を集めた。河野太郎防衛相が「自衛隊のパイロットは、今までUFOに遭遇したことは無いようだが、万が一、遭遇したときの手順をしっかり定めたい」と述べた。鳴沢さんによると、宇宙人に送るメッセージは「人類を代表するもの」になるという。

正しいと思ってやった行為でも、実は他人を苦しめていることもある (6/20 福井新聞) 

故遠藤周作さんといえば、隠れキリ… | 社会 | 越山若水 | 福井新聞ONLINE

「沈黙」(遠藤周作 著)。隠れキリシタンの過酷な歴史を描かれている。遠藤周作は自身の人生観をつづったエッセーで「二分法」を言及している。遠藤さんは少年時代にキリスト教に入信して「正と不正」、「善と悪」を明確に区別していた。しかし、後にそうとは限らず、「正しいものが絶対に正しく、逆に悪いものが必ず悪いとは限らない」と気づいた。むしろ仏教の言葉の「善悪不二(ふに)」、つまり善と悪は別々のものではないと思うようになった。西洋的な二分法の思考を捨てることにしたそうだ。

正しいと思ってやった行為が、実は他人を苦しめていることはよくある。その典型がネット上に飛び交う誹謗中傷だろう。誰もが発信できる便利さ、匿名の気安さもあって、自分の主張を吐露する爽快感、相手を教導する正義感も満たされる。先月、22歳の女子プロレスラーが亡くなられたが、たとえ正義や愛情であっても、限度を過ぎれば罪悪や暴力になる。「善悪不二」を胸に刻みべきだ。 

 

 

 父の日 (6/20 下野新聞)

父の日|雷鳴抄|下野新聞 SOON(スーン)

「父の日」は、1910年6月の第3日曜日に米国で始まった。それ以来110年の歴史になる。日本に父の日が入ってきたのは1950年頃で、認知が広まり、実際に普及したのは1980年代という。ただし、「母の日」に比べると影は薄い。父の日にプレゼントを贈る人は66%で、母の日より8% ほど低い (2019年 日本生命が実施した調査)。今年の父の日は明日6月21日。感謝の気持ちを伝えるせっかくの機会である。「面倒くさいから」「照れくさいから」ではもったいない。

 

下積み経験なく、政治一筋に進んだ政治家 (6/20 山形新聞)

朝刊コラム「談話室」|山形新聞

「なぜ日本の政治はここまで堕落したのか」(榊原英資 著)。元大蔵省財務官で「ミスター円」の異名をもつ榊原さん。2012年「若いうちからプロの政治家を育てるというこのシステムは本当に望ましいものなのでしょうか」と疑問を投じた。故松下幸之助が設立した松下政経塾を指している。榊原さんは若くして政治家になることを否定したわけではないが、行政や民間での下積み経験なく、政治一筋に進むことがいいのかと案じたのだ。

カネを巡る問題で逮捕された河井前法相は松下政経塾出身。社会人としての経験が少ないまま28歳で広島県議に初当選し、国政に転じた。巨額のばらまき選挙に手を染めた根底には世間の常識からの乖離(かいり)があったのではないか。

 

↓ おすすめコラム、毎日更新しています