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深夜食堂的なキビナゴの食べ方。歴代大統領たちの通信簿。夏目漱石の自転車ライフ、楊逸さんの新著。サングラスとマスク。

全国の新聞各紙からおすすめコラムを選びました。今が旬のキビナゴの話し。深夜食堂の漫画家の安倍夜郎さんのおすすめの食べ方や近年の不漁。アメリカの歴代大統領たちの通信簿。1902年ロンドンでの夏目漱石の自転車ライフ。楊逸(ヤン・イー)さんの新著『わが敵「習近平」』。マスクをしている印象は国ごとに違いますが、サングラスも日本とアメリカで与える印象は違うようです。

 

 

 

今が旬のキビナゴ (6/26 高知新聞) 

「深夜食堂」で知られる漫画家の安倍夜郎さん。四万十市出身である。今が旬のキビナゴについて語る。刺し身に塩焼き、天ぷらと食べ方はいろいろだが、安倍さんの一押しはフライ。はらわたも何も取らずに、そのままパン粉をつけて揚げ、アツアツのうちに食べる。サクッとした歯応え。冷えたビールで流し込む。レモンを搾っても、マヨネーズとケチャップを混ぜてつけてもいい。コツはただ一つ。新鮮なキビナゴを用意すること。

今年キビナゴが記録的不漁に見舞われている。4月以降はほぼゼロ。ピークの1980年代には年間3千トンを超えていたのが、昨年は234トンと深刻な状況。回遊が遅れているだけなのか。何か構造的な要因があるのかサンマやサケ、サバ類の減少も目立つ。乱獲や環境の変化が影響しているという。「海の異変」が身近になって久しい。

小社会 キビナゴ異変|高知新聞

きびなごのほおかぶり│観光・旅行ガイド - ぐるたび 

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ウィキペディアより


大統領たちの通信簿 (6/26 河北新報)

『大統領たちの通信簿』という本にはアメリカの歴代大統領の言動や逸話が集められている。
第3代大統領ジェファソン。自由、平等、幸福の追求を天賦の権利とうたった米国の独立宣言を起草した。奴隷制の撤廃を主張した一方、自身は大農園主で奴隷を所有していた。また奴隷を愛人にして子をもうけている。第26代大統領のセオドア・ルーズベルトはボクシングに熱中した。ホワイトハウスにチャンピオンを呼んで戦い、パンチを受けて後に左目を失明している。この本を見る限り、いっぷう変わったタイプが多い。それでも国が運営できているのは優秀なスタッフのおかげであろう。ニクソン大統領がワインに酔って核攻撃を指示してしまった際、スタッフは酔いがさめるまで待った逸話もある。

トランプ大統領の前補佐官ボルトン氏が書いた暴露本が話題になっている。歴代大統領の中でも何かと資質が話題になる人だが、言動は分かりやすい。力任せの先制パンチは、ひょいとかわしておけばよい

河北春秋(6/26):自由、平等、幸福の追求を天賦の権利とうた… | 河北新報オンラインニュース / ONLINE NEWS 


夏目漱石の自転車ライフ (6/26 毎日新聞)

昔の自転車の写真。ペニー・ファージング(penny farthing)と呼ばれる巨大な前輪の上にサドルがある設計。1870年に登場し、1890年に流行の最盛期を迎え、その後半から1900年にかけて衰退していった(ウィキペディア)。その後、前後輪同サイズ、後輪チェーン駆動というその名も「安全型自転車」が英国で作られたおかげで自転車が広く普及したという。

夏目漱石がロンドンで自転車の運転に挑んで四苦八苦したのは1902年のこと。年代から自転車は「安全型」だったろう。とはいえ、「安全」とはほど遠かったようだ。『急な坂を下り、女学生の列をかすめて塀にぶつかる。ハンドルを握りしめて急転回し、後続の自転車を転倒させる。鉄道馬車と荷車との間をすり抜けようとして落車する。』そんなサイクルライフようだ。自転車日記(夏目漱石 著)では自転車普及期のロンドンの空気もうかがえる。

通勤や宅配サービスなど、コロナ禍により自転車利用が急増した。その危険な運転による事故やトラブルも目立つことになっている。ちょうど今月末から自転車による進路妨害などの「あおり運転」も摘発の対象になる。急な進路変更、逆走、幅寄せ、不要な急減速などによる「妨害運転」のこと。ウィズコロナの自転車新時代も、まずは「安全型マナー」の普及が前提である。 

余録:巨大な前輪の上にサドルがある昔の自転車を見ると… - 毎日新聞 

 

わが敵「習近平」(6/26 産経新聞)

楊逸(ヤン・イー)は、日本語を母国語としない中国人作家として初めて芥川賞を受賞した。22歳で中国から来日した際、聞き取れた唯一の日本語は「こんにちは」だけだった。それから21年後の平成20年に芥川賞を受賞する。受賞作「時が滲む朝」は、天安門事件を題材にしている。民主化運動に身を投じた、楊さんと同世代の若者の夢と挫折を描いた作品。

その受賞当時は、中国政府に対する批判を控えていた楊さんがついに沈黙を破る。きっかけは作家の劉暁波氏のノーベル平和賞受賞。中国政府は、当時獄中にあった劉氏の授賞式への出席を認めなかった。
楊さんの新著『わが敵「習近平」』(飛鳥新社)。内容は過激である。さまざまな情報を分析して、武漢で発生した新型コロナウイルスが生物兵器だと主張する。楊さんは語る。世界の平和のために「中国共産党政権を崩壊させるしかない」と。

【産経抄】6月26日 - 産経ニュース

 


サングラスやマスクに対する印象は国ごとに違う (6/26 日本経済新聞)

テレビドラマや映画でもおなじみの閣僚や国賓の警護にあたるSP(セキュリティーポリス)。45年前、三木武夫首相が右翼に殴られた事件を機に、大統領をガードする米国のSS(シークレットサービス)を参考にして警視庁にチームが発足した。本家のSSは警護の現場でサングラスをかける。視線を悟られず、カメラのフラッシュ等から目を守るためだ。他方、日本のSPはまずかけない。警察幹部からそんな解説によると、サングラスによる不真面目やアウトローといったイメージを持たせないため、着用がためらわれるのだ。

逆の例がマスク。欧米では、目元ではなく口元を隠す人を怪しむ。マスクをするのは病気にかかっているか悪事をたくらんでいるか。新型コロナの感染初期、海外でアジアの人への差別があったが、これもマスクをしている人が多く、「うつされそうで怖い」という感情が根底にあった。それが、その後の感染の拡大によって、いまや「公共の場では着用」が国際標準になった。これまでマスク習慣がなかったブラジルで、裁判所がボルソナロ大統領に「公共の場でマスクをするように」と命令を出した。新型コロナは、文化や国民性にまで変更させる。改めて、脅威の大きさに驚く。

春秋: 日本経済新聞

 

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